高齢ドライバーの事故件数 他世代と比較 高齢者多し

近年、高齢ドライバーによる交通死亡事故が相次いでいますが、他世代と比べて、高齢ドライバーの死亡事故比率がどのくらい多いのか、警視庁のホームページに掲載されているデータを基に比較したいと思います。

◇ 85歳以上の死亡事故が最も多い

警視庁が掲載している「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」のデータを基に見ていきたいと思います。まず、このデータについてですが、免許保有者10万人当たりの数字のため、年齢による人口の多い少ないは関係なく比較できます。

● 年齢層別の死亡事故件数 (免許人口10万人当たり) /原付以上第一当事者

1.「85歳以上:14.6件」
2.「16~19歳:11.4件」
3.「80~84歳:9.2件」
4.「75~79歳:5.7件」
5.「20~24歳:5.2件」
※平均件数・・・「75歳以上:7.7件」「75歳未満:3.7件」

多い順に並べましたが、若年層と高齢者が上位を占めているのが分かります。

死亡事故発生率については、75歳未満のドライバーと比べて、75歳以上の高齢者ドライバーは「約2.1倍」80歳以上は「約2.9倍」となっており、高齢になるにつれて死亡事故を起こしやすいことが分かっています。(※全データを基に算出。上記の件数からではない)

◇ 事故原因「操作不適」が最も多い

75歳以上の高齢ドライバーの事故原因で「操作不適(アクセルとブレーキの踏み間違いなど)」事故が最も多く、75歳未満は0.8%に対して、75歳以上の高齢ドライバーになると「6.2%」と5倍近く高くなることが分かりました。