【三重】介護施設に「救命艇」設置 地震後の津波対策

今年3月、三重県南伊勢町で、南海トラフ地震後に発生する大津波から住民を守る「救命艇」が、海沿いにある介護施設に設置されました。

◇ 船には「簡易トイレ」も設置

三重県南伊勢町の辺りでは、南海トラフ地震で津波が押し寄せる可能性があるため、高台へ避難することが困難な高齢者に対応した「救命艇」が、海沿いにある介護施設「福寿」に設置されました。

この救命艇は、座ってだと25人まで乗り込むことができ、船の中には「簡易トイレ」が設置されています。費用は、およそ1,200万円、リースで借り入れたということです。

地震や津波は、いつ発生するか分からなく、時間帯によっては人員が足りない状況も容易にあります。そういった時に、緊急で逃げ込める場所「救命艇」が近くにあれば、足の不自由な高齢者でも助かる確率は上がるでしょう。

※南海トラフ地震は、今後30年以内に「70~80%」の確率で発生すると言われています。

● 関連記事
南海トラフ地震 7割の自治体「高齢者の避難」が課題