福岡:老人ホームで誤嚥性肺炎を防ぐ 口腔ケアが重要

福岡市内にある特別養護老人ホームが、誤嚥性肺炎の予防を施す取り組みが成果を上げていることに、現在注目が集まっています。

◇ 肺炎が減り、施設収入増、医療費削減へ

福岡県福岡市西区の特別養護老人ホーム「マナハウス」(69床)は、2017年9月から「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト」に取り組んでいます。この取り組みが成果を上げ、誤嚥性肺炎になる入所者が減り、施設収入が増え、医療費の削減にも繋がったということです。

誤嚥性肺炎は、雑菌が混じっている唾液が肺に入ることで発症します。厚生労働省の人口動態調査(2017年)によると、肺炎は「85~89歳」の死因で3番目に多く、65歳以上でも5番目に入るほど、高齢者の死因で肺炎は上位を占めます。そして、その多くが誤嚥性とみられています。

誤嚥性肺炎の予防に最も有効なのが、口腔内の雑菌を減らし、飲み込む機能を維持するといった口腔ケアが重要です。