高齢者の死亡リスク 近隣に食料品店ないと1.6倍

東京医科歯科大学などの研究チームの調査で、外出時に車を利用しない高齢者は、食料品店へのアクセスの悪さが原因で死亡リスクが高まることが分かりました。果物や野菜などが置いてある食料品店が近隣に少ない人の死亡リスクは、多くある人に比べて最大「1.6倍」に。

◇ 65歳以上の4万9,511人を対象とした調査

歩行や入浴などの際に「介助を必要としない」65歳以上の高齢者4万9,511人を対象とした追跡調査を約3年間実施しました。また、下記の2つの条件に分けて調査を実施。

①:外出時に、家族の車に同乗したり、自身で車の運転をしたりする「車の利用をする」・・・「2万9,676人」

②:①に該当しない「車の利用をしない」・・・「1万9,835人」

自宅から1キロ以内の食料品店へのアクセスと死亡リスクとの関係性を分析。調査の結果、②の「車の利用をしない」高齢者では、近隣に食料品店が「たくさんある」と回答した人に比べると下記のような統計的な有意差が分かりました。

● 「たくさんある」と比べての死亡リスク

・「ある程度ある」・・・1.4倍
・「あまりない」「まったくない」・・・1.6倍

東京医科歯科大学などの研究チームは、この結果について「高齢者が住む近隣に食料品店があることは、外出の機会や歩く機会の増加が死亡リスクの低下に繋がっている可能性がある。」「年を重ねると車の利用は難しくなるため、徒歩圏内で食料品が買うことが出来るのは重要だ」と指摘しています。