【横浜】移動販売車が巡回 買い物困難者を支援

1月25日より神奈川県磯子区の上笹下地区で、コンビニ大手のローソンが「移動販売車」を開始しました。ローソンが展開する移動販売車は、週1回約300種類の商品を運んで販売します。

◇ 買い物困難者の声から生まれた

移動販売車の開始が行われたきっかけは、2016年に開かれた町内会と同区区政推進課との定例ミーティングでした。お年寄りらからは、「起伏が多くて、外出がしにくい」「買い物ができる場所が少ない」という意見が出されていました。

地域の意見を町内会長が、同課の担当者に相談。それを聞いた自治体も移動販売の打診を行うも、採算面で断られる中、「ローソン栗木一丁目店」がこれを快諾。昨年の10月からの試行を経て、1月25日より本格巡回を開始しました。

◇ 地域のコミュニケーションの場

移動販売車は、毎週金曜日、地区内の6カ所(停留所)に商品を運び販売します。停留所には、買い物を求めやってくるお年寄り達。そこでは、楽しみながら商品を選び、時には他のお年寄り同士で話をしながら、買い物を行っていました。また、停留所の近くに住む70歳の男性は、販売者が停車中「危なくないように」と交通整理のボランティアを行っていました。

同課の担当者からは「移動販売車が家の近くに来ることで、高齢の方々が外に出て、地域の人たちとコミュニケーションをとるきっかけになれば良い」と語っていました。