【厚労省】介護職員による高齢者虐待 5年間で3倍増

2019年3月26日、厚生労働省は2017年度の高齢者の虐待件数を発表しました。

◇ 虐待件数は、過去最高を記録

2017年度の虐待件数については、介護施設職員による虐待が前年度比12.8%増の「510件」。家庭内での虐待については、前年度比4.2%増の「1万7,078件」で、いずれも過去最高を更新。また、介護職員による虐待については、12年度(155件)から5年間で約3.3倍も増加していたことが分かりました。

虐待による死亡事例については、家庭内では28件でしたが、介護職員による報告はありませんでした。

この調査は、高齢者虐待防止法に基づき、全国の市町村や都道府県で起きた高齢者虐待の対応状況をまとめたものです。補足として、虐待の種類については、暴力暴言などの身体的虐待の他に「心理的・性的・経済的・ネグレクト」といった虐待も含まれています。