埼玉:無料低額宿泊所で結核集団感染 70代男性死亡

埼玉県上尾市にある生活保護受給者らが住む無料定額宿泊所の施設で、利用者18人が相次いで結核に感染し、そのうち70代の男性が死亡しました。県は、結核の集団感染とみて感染が広がった原因などを詳しく調べています。

◇ 去年10月から相次いで結核に感染

結核の集団感染が確認されたのは、埼玉県上尾市の無料低額宿泊所の施設「スム原市・寮」です。「スム原市・寮」では、生活保護を受けている人らへ、無料もしくは低額で住まいを提供される施設となっています。

去年10月、この施設で60代の男性利用者が結核と診断され、その後、合わせて18人の利用者が相次いで結核に感染。このうちの70代の男性が、今年1月に死亡しました。最初に結核に感染した60代の男性は、今も入院しているということです。

スム原市・寮の施設では、食事は同じ場所でとることになっているということで、県は集団感染とみて調べを進めています。