【足立区】老人ホームで誤薬 入所者の80代男性死亡

2019年2月15日、職員が誤って別の入所者の薬を飲ませ、入所者の80代男性が死亡するということが、東京都足立区の特別養護老人ホームで起きました。また、この職員は誤飲に気づいた直後、吐き出させるなどの措置は取らなかったとされています。

◇ 誤飲させた直後に気づくも対応せず

施設職員は、14日の朝食時に食堂で隣に座っていた別の男性入所者の薬を誤って飲ませたとされています。しかし、飲ませた職員は、男性が飲み込んだ直後に誤飲をしたことに気付きましたが、吐き出させるなどの措置は取らなかったということです。施設によりますと、死亡した男性は認知症と高血圧の持病があり、薬のアレルギーがあったことが分かっています。

◇ 昼ごろから体調が悪化し、病院へ受診

誤飲をした男性は、昼ごろから体調が悪くなり病院を受診。症状が安定したため、同日夜に施設に戻るも、15日午前4時ごろ職員の呼びかけに応答しなくなり、病院へ救急搬送されるも死亡しました。

この施設では、入所者の薬を服用させる際は、職員2名で確認し対応しており、14日も同様の態勢だったということです。警察は、誤飲の経緯や薬と死亡の因果関係を慎重に調べていく方針です。