【鹿児島】7人が死亡した老人ホーム 市は虐待認定 

鹿児島県鹿屋市の老人ホームで、2018年10月中旬から11月中旬までの約1か月間に、施設に入居をしていた高齢者が相次いで死亡している事件で、市は亡くなった7人以外の入居者4人に虐待があったと認定しました。

◇80代~90代の女性4人に虐待の事実があった

問題となった施設は、鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」です。この施設では、8月から9月に間に職員が一斉に退職したことにより、2か月余り施設長が1人で夜間の介護を行っていました。しかし、10月下旬からの約1か月間に入居者7人が相次いで亡くなり、この問題を受けて、市は施設の立ち入り調査を実施。調査の結果、入居者の80代から90代の女性に対して虐待の事実があったことが判明しました。

4人のうち3人は介護が不十分な状態で放置され床ずれを発症し、1人は必要な手続きなく「体のかきむしりを防止する手袋」を入浴以外常に履かせられていたことが分かり、「身体的虐待に当たる」と認定。また、死亡した7人については、虐待の確認ができなかったということです。

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